車の購入 車メーカーの商売はフェアなの? 値段交渉のポイント 下取りのやり方


最近は若者の車離れがすすんいるそうですね。 私らが社会に出たときの大きな目標が、運転免許を取って、車を買うことでしたが、それが変って来ているんですね。 今や車に乗っていることはステータスシンボルなんて死語ですね。

高齢化・少子化が進んでおり、自動車運転教習所は経営が大変のようです。 若者の年収の格差が大きくなり、正社員などのある程度の年収がある人は、車を買う余裕があり、ワーキングプアーの代表格みたいな非正規社員の人たちは、それほど余裕がないのでしょうか。

又、若者の生活の様式の変化もあるようです。 SNSの普及で、スマホなどに多くのお金を使い、又、車にお金をかけるくらいなら、他の事にお金を使った方が良いとの、価値観の変化もあると思います。 最近の若者は、ほとんどスマホで、小学生~高校生なども皆スマホの時代です。 スマホの平均的な費用は月6千円程とか。。若い人はスマホを頻繁に使いますから、万を超える人も沢山いる見たいです。。。

私の愛車が故障して、そろそろ寿命が終わりになろうとしています。 メンテして行ったら、乗れるとは思いますが、その費用の高い事。ガソリンはハイオクで、兎に角、燃費が悪い。
故障している時にトヨタのプリウスに乗ったのが間違いでした。 説明の必要もありませんが、その性能のいい事。 一度この違いを感じると、修理が終わって乗っても自分の車がぼろぼろにしか思えて仕方ありません。現実ぼろぼろなんですが、それにやっと気付いたということです。
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それにしても、車の価格の高い事。 車の業界は上手い商売をやってます。 このデフレの時代の全ての物価が下がっている時に、車だけは価格が上昇し続けてます。 家電業界と比べると、めちゃくちゃ美味しい商売をやってます。

例えば、テレビですが、昔の私の両親の時代は、年収の半分くらいのお金を出してテレビを購入してました。 今の平均年収がいくらか知りませんが、例えば、400万円とした場合、その半分で、200万円、三分の一としても130万。四分の一でも、100万円です。 今、32インチの液晶テレビを買ったら、安いものは2~3万程度です。

車は、両親の時代は庶民が買うものではありませんでしたので、比較のしようがありませんが、私が最初に買ったアメリカの車が、クライスラーのダスターと言う車で、その当時の価格で、数千ドルくらいだったと思います。為替レートの問題はありますが、感覚的には30万円くらいでした。 40年前位に、最初で最後に買った日産のブルーバードが100万以下だったと思います。

一方、車の現在の価格といえば、150万円の軽から 1000万円に近いレクサスまで。。。とんでもない価格になってます。

テレビと車では比較するのはどうかとのご意見もあろうと思いますが、車業界だけは、消費者の所得のスライドにあわせて、商品の価格を思うままに上げて、高収益の商売をやり続けているんです。

下のデーターを見ると良く分かるのですが、日本の車メーカーは全て黒字で、最大手のToyotaは2兆円以上もの営業利益を上げてます。toyota
車のディーラーの商売を見て下さい。 基本的な本体価格を決めて、オプションと称して、スペアタイヤから、カーナビなども全てオプションです。。 びっくりするのは、スペアタイヤもそうですが、マットまでもオプションにしています。

面白いのはその価格で、マットが、4点で2万円。 おまけにセットでしか売りません。 オートバックスで買えば、数千円、純正との名の下に2万円。。そして値引きは一切無し。 カーナビなど、びっくり、一番安いもので、10万円、高いものでは20万円以上。。これも、機能別に価格を設定して、値引きをしません。

オートバックスのカーナビであれば、5インチで19800円から売ってます。 純正と言っても、電気メーカーに作らせていますので、Panasonicなどのメーカー品を買えば、性能に差はありません。

このオプション化の背景にはもう一つ大きな仕組みがあるんです。 車の値下げは10~30%程度はあたり前だったのですが、このオプションのお陰で、本体の価格は値下げをしません。 カーナビをつけますとか、マットをつけますとか、カタログに書いてある、その数字を使って、○○○○円下げましたというやり方です。

むちゃくちゃな価格付けをしておいて、それを値下げといいます。 多分、仕入れ原価は半分位ではないかと思います。 例えば、原価が60%としても、ディーラーのコストは、10万円の商品であれば、6万円なんです。
車本体のディーラーマージンは30%くらい見たいです。 即ち、200万で販売すると、60万のマージンがあるということですが、この部分は、付属品のオプション化で消費者が触れない部分にしてます。

10万円のカーナビをサービスします。 でも、本体比で、僅か6%程度、ディーラーコスト的には3%です。見せ掛けを高くして、本体価格は下げないというやり方です。

これでも、人件費や、もろもろの固定費を差し引くと、結構厳しくなるそうです。

これっておかしいですよね。 家電製品で、メーカーの標準価格で買う人はいないでしょう。 これが、くるま業界になると、カタログに記載されているものが、その価格なんです。

電気メーカーは、カタログには価格の表示はしておりません。 この理由は、公正取引委員会の指導があり、メーカーが、販売店に対して販売価格を強要してはならないということだそうです。 販売価格は販売店が設定するのが本来の姿であると言うことのようです。 特に、アメリカの電機業界の規制は厳しく、メーカーは販売価格を決めることはできません。 そのような行為があると、独占禁止法違反で、厳しく罰せられた上に莫大な違反金を取られます。

これと比較して訳の分からないのが、車業界で、カタログには価格が記載されていて、どこの販売店に行っても同じ価格です。 電機メーカーが標準販売価格を記載できないのに、車メーカーは何故出来るの? これって、独占禁止法違反ではないのでしょうか。。??

全てのディーラーがこのカタログに記載されている価格で本体もオプションも販売してます。 これって、メーカーによるPrice Fixingで違法ではないのでしょうか?

電気業界はこのお陰で、価格破壊が起こり、全て電気メーカーが赤字に陥り、その最たる例がシャープで、余りにも液晶テレビへの依存度が高かったため、結局は台湾メーカーに身売りする羽目になりましたし、全てのテレビメーカーがテレビから撤退するか、大幅な縮小をよぎなくされることになりました。

これからすると、車業界のやり方は秩序あるやり方だと思いますが、なぜ、この業界だけが、保護をされているのでしょうか?

車ディーラーの儲けのしくみ

外車の車のディーラーは、新車販売では儲からないというのを聞いたことありませんか? 今や、日本車のディーラーでも、本体の販売では儲からないようです。 メーカーは、儲かってますけどね。 車を購入するに当たって、この儲けの仕組みを知っておく必要があります。

ディーラー本体 マージン 30%程度 純利 僅か
収益の源泉:

  • オプション・・・・・説明は不要でしょう。 純正と言う名のもとに、マットが2万円で売れる商売です
  • 点検パック(定期メンテナンス費用、オイル交換など) 約5万円 3年後の車検までいれると約10万・・・・3年分も前払いして呉れるし、おまけに利益は乗ってるし、美味しい。 更にこれは、儲かるサービスの顧客の囲みこみにもなります。
  • 延長保証サービス 3年のメーカー保証を後2年延長するものです。 13000円ほど。 これは保険みたいなもので 故障しなければ、100%ディーラーの儲けです。 日本車であれば、多分5年で故障することはないでしょう。 これは、純利ですから、5%の純利であれば、26万円の売り上げに匹敵します. これだけで、ディーラーは車を26万円高く売ったことと同じになります。
  • 下取り ディーラーの車の下取りは安いというのが当たりまえです。 彼らは、これを転売して稼ぎます。 少なくとも 20万円ほどの、利益があがらないと引き取りません。 ですから、10万円で下取りしたら、30万で売れる算段があります。ですから、車は、ディーラーの査定価格と、中古販売業者を数社に査定をさせる事が必要です。 当然、高いところへ売ります。 私の失敗は乗り潰すつもりで、15年も乗った事にあります。 15年経つと中古市場でも値段はつきません。 走行距離や性能にかかわらずです。
  • クレジット 最近のオートローンは低利で、頭金なしで購入する人が多いようです。 今は、1・9%。 又又、面白い仕掛けを考えてます。”残価設定型プラン”と言うものです。 オートローンを組ませて、その金利で儲ける商売です。 その上、5年後には車を買い替えてもらえる可能性が大きく。 又、質の良い中古車が手に入る仕組みです。おまけに、クレジット会社から、バックマージンもディーラーへ落ちます。 リースとの違いは、車のメンテ・車検などが、ユーザー負担になるということです。 コストは、ユーザーに負担させて儲けだけはいただくと言う商売です。
  • 販売諸経費

申請代行費用、車庫証明、検査・登録・届出 などなど明細不明の費用

これを知った上で価格交渉をしましょう。 オプション。出来るだけつけない。 点検パック、延長保証。 良く考えましょう。 下取りさせるのであれば、中古業者に見積もらせてから。。高ければ中古業者に。。クレジット。。いくら低金利でも、追加コストです。 1000万円銀行に預けておいても、金利は数千円。。一方車のローンは12万円

残価設定型プランの例

これは、低利を利用したあらたな商売で、5年のリース契約みたいなもので、5年後の最終価格(価値)を設定してます。 これを略して”残クレ”といいます。 5年後の保証価格は、新車価格の25%~30%で設定しているようです。
本体: 200万円 支払い回数: 60回 月払い: 26000円程度 最終支払い金: 56万円 分割払い手数料:12万円
概略の数字です。 簡単に言うと、200万円の車が、頭金なしで、月の支払いが3万以下で、5年乗れます。。。と言うことです。 5年後は、そのまま継続してのるか、売却するか(ディーラーに売る)、新車に乗り換えるかと言う選択が出来ます。
この時の保証金額が56万円と言うことです。だまされないように。。5年乗っても、クレジットの残高が残るということです。 だれが保証するかといえば、あなたが保証しているんです。5年後の評価額が、56万以上で無い限り、あなたの手元には一銭も残りません。

車の原価償却ですが、購入してディーラーの駐車場を出た途端、70%になり、償却価格が30%ダウン。 5年後で、70~80%の償却になります。 と言うことは、下取りの価格が200万円の車であれば、40~60万円となります。

中古業者での査定のやり方

車の下取りをディーラーに出して損をしている人は多い様です。 査定の受け方は、インターネットに査定をしてくれるサイトが沢山あります。 車の情報と、連絡番号、Eメールアドレスなどを入力すれば、中古業者から、すぐ連絡があります。 業者が買いたいくるまであれば、自宅まで無料で査定に来てくれます。 少なくとも数社から査定して貰って、高いところに売りましょう。

友達の例ですが、車ディーラーからゼロ査定を受けたのが、数十万で売れた例が多くあります。 大手の中古業者であれば、間違いないでしょう。 私の場合はBigmotorのサイト(以前の8710)に登録したら、すぐに3社ほどから連絡がありました。 是非、覚えておきましょう。

値段交渉

予算に応じて、車種を決めます。 出来れば、本命とその対抗車を選定します。 例えば、Toyota Aqua VS Honda Fit。車のOptionなどの仕様を決めて、見積もりを取ります。
本命は、違う3店ほどのディーラーから、見積もりを取ります。 Hondaであれば、3店ほど + Toyota 1店 これは、基本的な見積もりであくまでも参考です。 ディーラーの説明を受けて、見積もりを見比べれば、大体ポイントが分かって来ます。

この時点では、値引きなどは一切ありません。 エコ減税とか、キャンペーンの特典などは聞いておきましょう。

商談のポイントは相見(あいみつ=複数の見積もり)を取ることが基本。。そして、不要なものは全て取る。 値段交渉は、総額ではなく、各項目の説明を聞き、相見で大きな金額の差があるところを詰め、詰め切ったら、最後が総額での交渉をします。

相手は交渉のプロであり、購入したら、長い付き合いにもなりますので営業担当の人なりを見るのも大事と思います。 相手もノルマがあり、売りたいの一心ですから、即決をする必要はありません。 Hondaが本命であれば、Toyotaの見積もりの内容をちらつかせていいかと思います。

国内車メーカーの販売金額と営業利益

少なくとも、この様な商売をやっている車メーカーの2015年の業績です。 このように本体価格はいじられないように業界あげての仕組みづくりをやっている結果が、下記のような高収益の企業となってます。 どの車メーカーも赤字の会社はなく、高収益です。 2015年の実績ですから、車業界がタカタのエアーバッグのリコールの問題で、特別損益の引き当てをしたはずですので、兎に角、凄い。

この収益の源泉は、勿論あなたです。 出来るだけ高く売るようにしくみを作り、値下げをせずに儲ける。 そして、あらゆる手で、顧客の囲みこみをします。

結局は、国、メーカー、ディーラ、車業界を上げて作った高収益のビジネスモデルではないかと思います。 これはこれなりに、すばらしい事なんですが、消費者にとっては本当にいいことなんでしょうか? この高収益の犠牲者は消費者かも知れません。

エコ減税と言うのも分かりませんね。 何がエコなのか? 車に乗らないのが最大のエコなのに。。国家が1000兆円もの借金まみれなのに。。そして、税収不足で、消費税を上げないといけないというのに、税金をなしにしてます。

車を購入する身としてはありがたいのですが、減税したからには、結局は、その他の税金がアップしますので、国民が負担することになります。 これは、結局は、国と車業界が結託してやっている、アベノミクスと言うまやかしの商法です。

【売上高】
1位 トヨタ自動車・・・・・・27兆2345億円
2位 ホンダ・・・・・・・・・12兆6467億円
3位 日産自動車・・・・・・・11兆3752億円
4位 マツダ・・・・・・・・・ 3兆0338億円
5位 スズキ・・・・・・・・・ 3兆0154億円
6位 富士重工業(スバル)・・・ 2兆8779億円

【営業利益】
1位 トヨタ自動車・・・・・・・2兆7505億円
2位 ホンダ・・・・・・・・・・・・・・6068億円
3位 日産自動車・・・・・・・・・・5895億円
4位 富士重工業(スバル)・・・・・4230億円
5位 マツダ・・・・・・・・・・・・・・・・2028億円
6位 スズキ・・・・・・・・・・・1794億円

【経常利益】
1位 トヨタ自動車・・・・・・・2兆8928億円
2位 日産自動車・・・・・・・・・・6942億円
3位 ホンダ・・・・・・・・・・・・・・・6448億円
4位 富士重工業(スバル)・・・・・3936億円
5位 マツダ・・・・・・・・・・・2125億円
6位 スズキ・・・・・・・・・・・1943億円

【販売台数】
1位 トヨタ自動車・・・・・・・約1017万台
2位 日産自動車・・・・・・・・ 約532万台
3位 ホンダ・・・・・・・・・・ 約436万台
4位 スズキ・・・・・・・・・・ 約304万台
5位 マツダ・・・・・・・・・・ 約139万台
6位 三菱自動車・・・・・・・・ 約109万台


投稿者: normanrich

某電気メーカーに勤務し、アメリカ駐在23年、国際部門として全世界を飛び回る。定年後の生活を様々な趣味を通じて楽しんでいる団塊世代のものです、日々の趣味の活動を、このブログでシェアして行ければと思ってます。 長年の海外生活と息子たちが海外にいますので、海外からの面白い情報もアップ出来たらと思います。 Mail address: norman.tomita+sakura@gmail.com

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